鼹鼠が春の玄関に足を踏み入れる
あなたは葦の草の先を梳いている
川面の波は、童話のような柔らかさを持っている
絮は柳の林が手紙を受け取ることを拒む切手
影は野生の木が丁寧に編んだ舞踏
掌を広げて——
そのガラス玉のような月が、
甲虫の殻の中で眠る夢を映し出す
愛しい人よ、航路は水鼠が歌い終わらなかった歌
すべての風の音が通り過ぎる場所で
どうか私と一緒に歌ってください
陶器の壺には鈴が育ち、壺の中には常に花茶の香りがある
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